■各委員会から (人文会ニュース104号より) 2008/09/30更新
人文会では、書店様、図書館様などからのご意見、ご要望を具体化するために、グループに分かれて活動しています。販売や棚作りへのご協力や、「人文会ニュース」への記事掲載依頼など、皆様からのご提案をお待ちしています。

販売委員会

販売委員会委員長 田ア 洋幸
  本年総会をもって販売委員長に再任されました。2年目であり具体的な成果が求められることになりますが、新機軸を模索することよりも継続している企画の精度を高めることに重点を置きたいと考えます。また秋季に予定されている創立40周年の記念イベントを成功させることも大事な仕事です。2日間限りのイベントではありますが、結果を残す為には全会員社の協力、尽力が不可欠です。販売増に繋がる情報交換の場として活用して頂き、それぞれの職場で活用頂けるような有意義なイベントにしたいと考えております。販売委員会は企画・研修・図書館の3グループで構成されています。企画グループは書店様や販売会社様との窓口となり、主にフェアの設定や情報発信等を企画します
研修グループは主に書店様との研修会を企画し、販売に繋がる情報を発信しています。
図書館グループは大学図書館や公共図書館を通じての情報収集、販売に繋がる情報提供を主な仕事としています。
各グループの方針は以下になります。

企画グループ
当会創立40周年にふさわしいブックフェアを書店様に展開していただくこと、そして読者に喜んでいただくことが今年のテーマです。会をあげての大きなイベントです。よろしくご協力をお願い申し上げます。
図書館グループ
第1に図書館市場への書籍販売・普及活動、そして第2に図書館界との連携、この二つを活動の軸として1年間取り組みたいと思います。とりわけ図書館人と出版人が「人文書」を媒介にして持続的な対話を試みること、そしてその場を意識的に作り出していくことが、今期の主要なテーマになると思います。
研修グループ
「気軽に声を掛けられる人文会」を研修グループのテーマにしたいと考えます。個別の研修から法人単位の大がかりな研修まで、幅広い対応を目指します。販売に繋げるための研修を前提に、お声掛けしたいと思います。 委員会メンバーは以下の通りです。

企画グループ    ○華園 斉(創元社)
駒谷 光彦(大月書店)
馬場 正彦(吉川弘文館)
水谷 幹夫(未來社)
図書館グループ   ○橋元 博樹(東京大学出版会)
成田 共助(法政大学出版局)
三橋 直也(紀伊國屋書店)
研修グループ    ◎田ア 洋幸(みすず書房)
小倉 研二(白水社)
根井 浩一(平凡社)
(◎委員長/○副委員長)

企画グループ
華園 斉
本年も企画グループを担当することになりました。よろしくお願い申し上げます。企画グループは、主に書店様、販売会社様との連携による販売を担当しております。その活動は具体的には人文書の棚づくり、そしてフェアのサポートです。その一環として会全体で取り組んで参りました、「人文書新ジャンル」による人文書基本リストが、今秋刊行の『人文書のすすめW』に掲載されます。今回は棚づくりの中核となる「中分類」を改訂し、今までより現在の社会や学術動向に沿ったものになりました。ぜひご活用下さい。また今期も引き続き、トーハン専門書グループ様の「トーハンベストセレクション」の作成をお手伝いしております。このリストは定期的に(年4回)発行されており、テーマは幅広く基本書から時事的なものまで。人文書の棚づくりやフェア展開のヒントにと、ご好評を得ております。「こんなテーマのリストが欲しい」というお声も大歓迎です。どうぞお気軽に。
最後になりましたが、今期のメンバーは歴史書のオーソリティ吉川弘文館馬場正彦氏、哲学・思想そして社会のスペシャリスト未來社水谷幹夫氏、教育書のエキスパート大月書店駒谷光彦氏が揃いました。どしどしお声をかけて下さい。また、お店に伺いましたら、ぜひお引き立てのほどをよろしくお願い申し上げます。

図書館グループ
橋元 博樹
  図書館グループの活動には大きくわけて二つの柱がある。
一つは、主要なマーケットとしての図書館市場にどのように働きかけるかということ。そしてもう一つは、ライブラリアンとの交流をどのように促進するのかということである。
まず前者に関して言えば、昨今、人文書の刊行部数が減少してくるにつれて、出版社としてはより一層図書館界での購入に期待を寄せている。もちろんそれは、小部数の人文書の刊行を成り立たせるための図書館界の買い上げを期待するという意味にとどまるのではなく、いかにネット書店の隆盛やデジタルコンテンツ販売が叫ばれてはいても、読者と書物の出会いの場は依然として書店店頭であり、また図書館であるという意味だ。それゆえに人文会としても図書館への販売促進は、書店、取次会社との協力体制のもと積極的に行なっていきたい。
そして後者は、「人文書」を媒介にしたライブラリアンとの交流である。いまから数年前「無料貸本屋論争」というのがあった。図書館の貸出が出版界の利益を侵害しているのではないか、という議論である。結局、双方の業界団体が共同で行なった実態調査によってその懸念は(殆ど)ないという結論に至った、と記憶している。本来、書物を媒介に協力できるはずの両者の対立の局面ばかりが強調されたこの「論争」を経験した私たちは、今度はその「協力」の可能性に目を向けるべきではないだろうか。それにはまず何よりもお互いを知ることだ。相互の人的交流を促進すること、それも「人文書」を読者に提供するという共通の経験を踏まえることが重要だ。以上の趣旨で当会は、ある公共図書館との読者向けイベントを計画している。詳細が決まり次第サイトなどで告知予定である。乞ご期待。

研修グループ
田ア 洋幸
  研修グループの活動は意外に幅広く、販売に繋げるための情報収集や様々なデータの取り纏め、法人単位や個店単位の書店様の人文書販売に関する相談、販売会社様とのコミットなどがあります。もっともその名の通り「研修」が主目的なので、その為の情報や進行を効率的に行うための準備等も考慮しますと、必然的に広範囲をカバーすることになります。人文会の最大の年間行事として秋季研修旅行があげられます。全会員社で特定の地域を訪問して研修会を行いますが、二日間で二回の研修会を行いますので、下準備には大変苦労します。グループ内で事前に何度も打ち合わせを行いますが、メンバーは三名しかいませんので、それぞれ相当の負担となります。全ての研修会が終了すると、ホッとすると同時に気が抜けるのも事実です。また忙しい中、時間をやり繰りしながらお集まり頂き、当会も全会員社が出向くことから当座、「販売に繋げることが出来る充実した研修だった」と評価されないと意味がありません。最もそのことを実感する為には、全ての参加者の努力とやる気と多少の時間が必要となります。研修会はあくまで、「その後」に繋げるための入口であり、築いた関係性を更に発展させることができるのか、その場限りで終わらせるのかは、参加した方々の気持ち一つです。研修会の結果だけでは早計に判断は下せませんし、今後の可能性を見いだすためのきっかけにしか過ぎないことも事実なのです。研修を行うこと自体に多大な期待を寄せることは禁物です。繰り返しですが、あくまで個々の人文会会員社と更に深くお付き合い頂くための手段であり、それを利用することで自分に見合った販売方法を模索し、販売増に繋げて頂くことを最終の目的としています。そのことをご理解頂き、積極的にお声掛け頂ければ幸いです。


広報委員会

広報委員会委員長 吉武 創
 
昨期に引き続き広報委員会を担当いたします。ホームページグループ長には新たに桃野一郎氏を迎えました。
広報委員会は引き続き通常の広報活動である「人文会ニュース」と「ホームページ」を中心に活動をして行きますが、今期は人文会創立40周年記念事業の一つである『人文書のすすめW』の制作についても取り組みます。
「人文会ニュース」については、書店様や図書館様に対して、人文書の販売や蔵書に役立つ記事を提供するとともに、人文会の広報誌として積極的に会活動を紹介していきたいと考えております。
「ホームページ」では、現在販売委員会で進めている人文書新ジャンルをホームページ上で公開することや会員各社の新刊情報など、書店様や図書館様に役に立つ情報を提供したいと思います。昨期は広報グループとホームページグループが活動の性格上、比較的独立して活動してきましたが、今期は『人文書のすすめW』の制作など、二つのグループが協同で取り組む活動が多くあるので、広報委員会のなかでお互いに連携をとりながら委員会活動を行いたいと思います。
委員会のメンバーは以下の通りです。

広報グループ ◎吉武 創(勁草書房)
高橋 千代(晶文社)
三上 直樹(ミネルヴァ書房)
ホームページグループ
○桃野 一郎(筑摩書房)
小林 丈生(慶應義塾大学出版会)
江波戸 茂(日本評論社)
(◎委員長/○副委員長)

広報グループ
吉武 創
  広報グループは「人文会ニュース」の発行と人文会創立四〇周年記念事業の一つである『人文書のすすめW』を一〇月の刊行を目指して活動しております。今期は「人文会ニュース」を人文会の広報誌としてあらためて位置づけ、人文会が行う書店様との研修やフェア、図書館様との取り組みなどの会活動や人文会のホームページについて積極的に取り上げて、人文会の会活動を今まで以上によく知っていただきたいと考えております。活動内容を記事にすることにより、書店様や図書館様と行なった研修やフェアなどを一過性のものとせず、その後もお互いにコミュニケーションを取りながら良好な関係を築いてゆきたいと考えております。
また「人文書について研修したい」「○○○についてのフェアがしたい」などのご要望が、読んでいただいた書店様・図書館様から人文会にいただければ考えております。ご好評いただいている、巻頭エッセー、書店現場から、一五分で読むシリーズについては継続していきます。
10月刊行予定の『人文書のすすめW』については、人文書各ジャンルの第一人者の先生方に一五分で読むシリーズをご執筆いただきます。巻末の基本図書については、現在人文会で進めている人文書新ジャンルと新ジャンルをもとに選書された書籍リストがつきます。ご期待ください。

ホームページグループ
桃野 一郎
このたびホームページグループを担当させていただくことになりました。しかし、人文会担当になって半年、まだよくわからないまま現在に至っており、未だ諸先輩にご指導を仰いでおります。
さて、今年で創立四十周年を迎える人文会ですが、ホームページを立ち上げたのは二〇〇〇年です。そして二〇〇五年には『人文書のすすめV』に収録しました人文書基本図書の検索ができるようになりました。これは言うまでもなく、書店さんの人文書の棚を活性化していただくためです。人文書を哲学・思想、心理、宗教、歴史、社会、教育、批評・評論と七つの中分類に分け、更に69の小分類に分けた本格的なものです。 今秋、『人文書のすすめW』の刊行にあわせて、基本図書のリストもリニューアルいたします。新しい切り口の分類を提示し、そこに含まれるべきキーワード、キーパーソン、ジャンルを代表する必要最低限のアイテムを紹介する予定です。
しかし、人文書は時代とともに新しい読み方、新しい並べ方を要求されるもので、分類も変化し続けます。今後も常に時代の要求に応えるように、常に書店さんのお役に立てるものにしていきたいと考えております。
今まで当ホームページをご存知の書店さんにはこのデータを活用していただいてまいりましたが、リニューアル後は更に多くの書店さんに使っていただきたいと思います。どなたにも簡単にダウンロードできますので、必要な選書にあわせて加工が可能です。 今後も人文会ホームページをよろしくお願い申し上げます。

  (T.K)